赤ニキビや黄ニキビの炎症によって毛穴周辺の組織が破壊され、クレーター上にへこんだり、しこり上に盛り上がった状態のニキビ跡です。

クレーター、へこみ、でこぼこニキビ跡の原因

ニキビが激しい炎症を起こすと、体内の白血球は皮膚組織を破壊する事で炎症の広がりを抑えようとします。
この際、皮膚を作る役割をもつ真皮部分が傷つけられてしまうと、新しい皮膚を作り出す事ができず、ニキビの跡はクレーター状のへこみとして残ります。
また、真皮組織が複雑に破壊されてしまうと皮膚の修復にムラが起き、ニキビの跡はデコボコした状態になってしまいます。

クレーターの種類

クレータータイプのニキビ跡は炎症で受けたダメージの広さ、深さによって以下のタイプに分かれます。

アイスピックタイプ

幅は2mm程度で円錐状にへこんだニキビ跡

ローリングタイプ

幅は4mm以上で平らの部分が少なくゆるやかに陥没したニキビ跡

ボックスカータイプ

へこみの底が平坦で箱型に陥没した円形~楕円形のニキビ跡

しこり、凸状のニキビ跡

触れても痛みは無く、硬く盛り上がったしこり状のニキビ跡は、正式名称を肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)といいます。
クレーターと同じく、皮膚組織に大きなダメージを受けた事が原因です。
皮膚が傷つけられることが原因で、新しい皮膚を作り出す線維芽細胞が異常再生を引き起こす場合があります。
その場合、細胞の生成が過剰となって、ニキビ跡は盛り上がったしこりになってしまいます。

クレーターや凹凸を消す方法

まず、出来てしまったクレーターや凹凸をセルフケアのみで完治させるのは、不可能に近いと考えましょう。
その為、ニキビを炎症化させない、悪化させない事がなにより重要と考えましょう。手で患部を触ったり、ニキビを潰してしまうのは厳禁です。

真皮まで傷ついていない浅い陥没の場合、ピーリング効果のある石鹸や化粧水を使用し、ターンオーバーを正常化させることで、徐々に凹みは目立たなくなってゆきます。
真皮まで傷ついてしまった深いクレーターは、クリニック治療によりクレーター部分を滑らかにしたり、凹み部分を盛り上げて凹凸を目立ちにくくする治療が有効です。

マックスピール
皮膚に微粒子のカーボンを塗布し、赤外線レーザーを照射するピーリング方法です。
赤外線レーザーは黒色に反応するため、カーボンは瞬間的に燃焼・飛散します。この際に皮膚の角質や毛穴の汚れも併せて除去されるため、ピーリング効果が得られます。
また、毛穴に入ったカーボンの粒子がはじける事で、真皮が刺激されてコラーゲン生成が促されるため、毛穴が引き締まる効果も得られます。

炭酸ガス(Co2)レーザー

水分に吸収されやすい波長のレーザーを照射する治療法です。
照射したレーザーは皮膚表面の水分に反応し、瞬間的に蒸散して患部組織を除去します。
しこり状のニキビ跡の除去、アイスピック状の凹みに照射して新たな細胞の生成を促す、クレーターの角を削って周囲の肌に馴染ませるといった治療の際に用いるレーザーです。
通常1回の照射で治療は完了しますが、レーザー照射直後の皮膚はかさぶた状になる為、2~3週間ほどはテープやガーゼによる患部の保護や軟膏の塗布といったアフターケアが必須となります。

クールタッチレーザー

レーザー光線と照射すると同時に-30℃の冷却ガスを瞬間的に噴射するレーザー治療です。
肌の真皮部分にレーザーが熱エネルギーを届けることで、繊維芽細胞を刺激しコラーゲンの生成が促し、肌を内側から盛り上げてクレーターを目立たなくします。
冷却ガスの効果によって肌の表面温度は保たれるため、他のレーザー機器のようなかさぶたや腫れなどのダウンタイムは殆どありません。

フラクセル

肌に約0.1mmのごく小さな穴を無数に開け、皮膚の入れ替えを行うレーザー治療です。
真皮にレーザーによる熱エネルギーを受けると、ダメージ部分の周辺組織は細胞分裂が活発化し、コラーゲンの長期的な生成が促されます。
ダメージを受けた組織は壊死し、4日~1週間ほどで細かいかさぶたとなって剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わります。
1回の照射で5~15%の皮膚が入れ替わると言われており、十分な治療効果を得る為には1ヶ月に1度のペースで4~5回の施術を受けることが理想的とされています。

ブリッジセラピー(アンコア)

皮膚に細かい穴を無数に開け、皮膚内部の細胞分裂を活発化させるフラクショナルレーザー治療の一種です。
ブリッジセラピーでは、炭酸ガスレーザーを点状に照射し、肌の総入れ替えを促します。
従来のフラクセルでは届かなかった層までレーザーが到達する為、深いクレーターの治療にも有効ですが、その分ダウンタイムも長い治療法です。